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「アンコールワットとIT技術」―――第2回「IT技術と文化遺産」研究会(2002年1月)


「アンコールワットとIT技術」―――第2回「IT技術と文化遺産」研究会(2002年1月)

アンコールワットとIT技術

第2回「IT技術と文化遺産」研究会
2002年1月21日(月) 午後6時30分~午後8時00分
会場  上智大学中央図書館8階812会議室


<ご案内> 

2002年1月9日

 この研究会は、IT(情報技術)などを文化遺産の調査・研究・保存修復作業の現場でどのように使用するか、また応用できるか、その可能性はどうであろうかを探る産学共同の研究会であります。

 IT化の波は大げさに言えば産業革命に匹敵するほどの社会・経済・文化に大きな変革をもたらしつつあります。これまでの文化遺産の調査・研究の方法が、ITなどを活用することにより精密で膨大な情報量が多くの関係者に共有されることが可能になってきています。

 利用可能なIT関連の技術としては、三次元CAD(コンピュータ支援設計)、CG(コンピュータグラフイック)およびGPS(Globa1 Positioning System一一一人工衛星の発信した電波を捉え、緯度や経度など位置を検出する全地球航空測位システム。精度は1メートル以内)とかレーザー測量技術、さらには、膨大な情報を圧縮蓄積するデータベース・アーカイブ、そして、そうしたものをインターネットなどを使って共有したり、公開する技術など、多岐にわたっています。これらの利用可能な技術を文化遺産の修復保存から始まって、それらの情報を共有し、公開するまでの広範囲な課題に対して、どのよう取り組みをすれば良いのかを探るのが、この研究会の目指す目的の一つであります。

 今回は、とくに、こうした先駆的な試みと言われる、日本の国宝仏像(広隆寺、東寺、薬師寺、新薬師寺、平等院)の高精細画像撮影を行い、それをデジタル化し、そのためのデータベースの開発を行うと同時に、その情報をネットワークを経由で閲覧するというプロジェクトを経済産業省と文化庁の支援を受けて進めてきている富士通の子会社の(株)PFUの担当の方をお招きし、その実態をご紹介していただくことにいたしました。

発表者略歴:
 坂口氏は現在PFU総括部長代理職にありますが、これまでに日本の国宝仏像の第2次元および3次元か担当してきていおり、その経験を踏まえて、ITを利用する際の現実的な問題を提起していただけると思います。
 荒樋久雄氏には現在ベルギーのルーヴァン・カトリック大学大学院にバンテアイ・クデイ遺跡の復元研究で学位論文を提出すべく準備中であり、その調査・研究を通じて、ITに対する期待を現場から提起してもらいます。
 今回、特別に日本学術振興会の招聘によりフランス極東学院からBruno Bruguier博士がご発表くださいます。博士は100年の伝統あるフランス極東学院においてアンコール遺跡の建築部門の担当者であり、2年前からアンコール時代の石橋と王道の調査研究を実施し、最近その研究成果を論文にまとめられました。その発表を通じて、ITに対する期待と問題点を指摘していただきます。
 なお、前田勲男氏には、これら研究発表の成果を踏まえてコメントをいただくと同時に、アンコール遺跡で発掘された仏像の三次元撮影プロジェクトについて説明をしていただくことにしております。

 21世紀に向けて文化遺産分野でITをどのように適用することかできるのかなど将来の方向性を探るのに参考になると存じます。
 ご多忙中とは存じますが、ご出席くださいますようご案内申し上げます。

司会 石澤良昭 上智大学教授

1ギガバイトを超える超高精細画像によるデジタル・アーカイブについて -- 坂口修一((株)PFU第1システム総括部長代理)
IT工具の適用の可能性:バンテアイ・クデイ遺跡の考古学的建築学事例から -- 荒樋久雄(上智大学アジア文化研究所共同研究員)
最近発見されたアンコール王朝時代の石橋 -- Bruno Bruguier(フランス極東学院研究員)
三次元仏像撮影プロジェクトについて -- 前田勲男(戦略経営研究所 所長)


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